matt
スリムはこちら
1937年
Engine Turned
#350
インサイド4バレル スクエアコーナーモデルのEngine Turned#350。当時の定番ラインナップにおいてZIPPO表面への直接的な加工はコーナー部に斜めに刻まれたダイアゴナルラインしかなかったが、Engine Turnedは全面にストライプを施すという今までにないデザインだった。その後、ネーム枠の位置やストライプ本数は少しずつ変化していったが、発売から80年以上経った現在も基本のデザインは変わっていない。因みに現在のストライプ本数は表・裏とも22本だが、発売当初のストライプ本数は表と裏で異なっており、表:44本 裏:29本のストライプが刻まれていた。
また、1937年当時、ZIPPO表面への間接的な加工としてメタリケを使ったイニシャルサービスは開始されていたが、
Engine Turnedではネーム枠を設けてイニシャルを刻印する方法を採用。以降、イニシャルサービスの主流はメタリケから刻印に切り替わっていった。
右上画像は、同年発行の雑誌「エスクワイヤ1937年12月号」に掲載されたEngine Turned#350の広告。
1947年
LOSS PROOF
#275
3バレルのヒンジにU字型のループが装着されている。
発売時の名称は“TACH−A−LOOP”。その後1949年頃、
短期間“LOOP LIGHTER”、“WITH LOOP”の名称になった後、
再び“TACH−A−LOOP”の名称に戻り、
1955年に現在の名称である“LOSS PROOF”に変更された。
1954年
GOLD FILLED

(1979年 製造終了)
【#18 PLAIN】
(1979年 製造終了)
【#20 ENGINE TURNED】
(1960年頃 製造終了)
【#20ENGINE TURNED/SCROLL】
(1956年頃 製造終了?)

1956年の広告で“ENGINE TURNED”の名称で掲載された(リンク先右下)。
デザイン的には、スリムGOLD FILLEDの名称で使われている“SCROLL”が正しいのではないかと思われる。
【#20A ROPE】
(1979年 製造終了)
【#20B STAR BURST】
(1960年頃 製造終了)
インサイドユニットは、カムやリベットまで金メッキされている。


GOLD FILLEDのボトム刻印
【1954〜1960年代後半】
【1960年代後半〜1979年】
1960年代後半にフラットボトムからキャンドボトムに変更になった際、ZIPPOロゴの形状やマークの位置が変更された。

1954年新発売時の
セールスシート

【#20C FLORAL】
(1960年頃 製造終了)
【#25 SHIMMER】
(1970年代前半 製造終了)

他のGOLD FILLEDモデルから
数年遅れて1962年頃発売
1955年
Scroll Design
#600

(1955年のみ製造)
   #350 Engine Turnedの別デザインとして1955年に発売された
   “Engine Turned Vine”(カタログ名称は#600 Scroll Design)。
   当時のEngine Turnedのストライプ本数(22本)よりも多い41本のストライプが
   刻まれている。
書籍『ジッポーを読む!』の中でも紹介されている(右下)。
1955年前期製ボトム刻印
2003年製のレプリカ


書籍『ジッポーを読む!』
52ページの紹介画像
1955年後期製ボトム刻印
1955年
SILVER FILLED

(1959年頃 製造終了)
【#1150 RIBBON】
2003年製のレプリカ
【#1151 FLORAL】
2003年製のレプリカ
【#1152 DIAMOND】
2003年製のレプリカ
1955年新発売時の
セールスシート
インサイドユニットは、カムやリベットまでロジウムメッキされている。
1972年
Woodgrain
#351

(1986年 製造終了)


【ネーム枠なしタイプ】
1972年発売時の名称は
「Woodgrain」ではなく「Vinyl」。
「ネーム枠なし」で発売。その後、下の「ネーム枠あり」が追加され、翌1973年には製造終了。



Woodgrainの発売年は公式には1972年だが、前年の1971年製刻印のものもある。
 【ネーム枠ありタイプ】
1972年後半に発売。
1986年に製造終了。
1974年
Venetian ®
#352



1974年発売時の名称は
「Venetian」ではなく「Florentine」。
モノグラムの「PCB」はブレイズデル初代社長の父親(Philo
Chase Blaisdell)のイニシャル。
このPCBと並んで、母親の名前
(Sarah Grant Blaisdell )のイニシャル「SGB」は、サンプル品・カタログ・インストラクションのイニシャルサービスの例示などでよく使用されていた。


Venetianの発売年は公式には1974年だが、前年の1973年製刻印のものもある。
1976年
Golden Elegance

(2000年 製造終了)
【#34 Diagonal Swirl Regular】 (2000年 製造終了)


ゴールデン用の紙箱に入って発売。ゴールドの蓋にイタリック体のロゴ、ダークブラウンのビロード調スペーサーが特徴。ちなみに「swirl」は“渦”という意味。
【〜1984年前期】
【1984年後期〜】
発売から1984年途中までDiagonal Swirlの裏面には縦方向の薄いストライプが施されていたが、1984年途中から表面と同じベースデザインになった。

Golden EleganceがZIPPO社のカタログに掲載されたのは1976年からだが、前年の1975年には製造されていた。1975年発売時のDiagonal Swirlのデザインは、刻まれている渦のサイズが大きく、翌1976年の途中から渦のサイズが小さいものに変更され、その後はこれがDiagonalSwirlの基本デザインとなった(参考:渦のサイズが大きいDiagonal Swirlが掲載されている1976年ZIPPO社カタログ)。上は渦が大きい1975年製、下は渦が大きい1976年製、左は渦が小さい1976年製。

【#30 Horizontal Bark Regular】(1980年 製造終了)
  アイボリープラケース入りもあった。
アイボリープラケースのZIPPOロゴが
イタリック体である。          
Horizontal Barkにも1975年製がある。

【#32 Vertical Bark Regular】 (1980年 製造終了)



1978年頃から新ロゴの外箱に変更
1978年頃からゴールデン用の紙箱はゴシック体の新ロゴに変更。ちなみに「bark」は“木の皮・樹皮”。加工された表面の様子が樹皮のように見えることからのネーミング。
Vertical Barkにも1975年製がある。
1976年
Gold Electroplate
#200G.P.

(2001年 製造終了)
装飾性の高い金メッキの定番モデルである
Golden Eleganceが発売された頃、
カタログには掲載されなかったがプレーンの
金メッキモデルも製造され始めた(ZIPPO社
カタログへの掲載は1982年から)。
1990年頃から型番が200Gに変更、
1997年からは名称がGoldPlatedに改称。
Golden Elegance同様、1975年から製造されており(上)、1974年製刻印のものもある(下)。
1976年
Denim
#353

(1981年 製造終了)
  デニム柄のアップリケが貼られたモデル
Denimの発売年は公式には1976年だが、上のGolden Elegance同様、前年の1975年から製造されている。
1977年
Scrimshaw

(1977年のみ製造)
【#37 Outrigger】

【#38 Schooner】
 
1977年
Golden Tortoise
#36

(2003年 製造終了)
べっ甲風のアクリルチップが貼られたモデル
 発売初期はネーム枠に真鍮プレートが
貼られていた。
。。。。。。。。。。。。。。
アイボリープラケースに入って発売
 発売初年1977年の終わり頃には
真鍮プレートはなくなり、枠のみになった。
どちらも1977年製。左は真鍮プレートありの初期モデル、右は枠のみの後期モデル。
1978年
Ultralite

(2018年 製造終了)
#358 Royal Blue (1990年頃 製造終了)


ウルトラライト用の紙箱に入って発売。
シルバーの蓋にゴシック体の新ロゴ、
ブラックビロード調スペーサーが特徴。
#357 Mocha Brown (1990年頃 製造終了)
正式発売1年前の1977年製。
#356 Ivory (2002年 製造終了)
上のUltraliteは正式発売1年前の1977年製。アクリルプレートに複雑な線画を描こうとしたテストサンプルと思われるが、描かれている帆船は後に発売されたスクリムショウのものとは異なっている。
下のSlimZIPPOに描かれている帆船が元になった素材だろうか?
#355 Black Onyx (2018年 製造終了)
  アイボリープラケース入りもあった。
アイボリープラケースのZIPPOロゴが
ゴシック体の新ロゴである。
    。
Ultralite 4 colors
 
1979年
Handilite

(2001年 製造終了)
 キャンドボトムのレギュラーサイズZIPPO
ならテーブルライターに加工してもらえた
(リンク先は発売初期のカタログ)。

台座付の専用透明ケース(外スリーブ付)。
保証書は台座の底に収納されていた。
Handiliteの発売年は1979年だが、
この写真のHandiliteは1978年製。
描かれているB&W SPECIALTY HOUSEは企業販促品の代理店。過去にもZIPPOのサンプル(Lighter/Pocket Knife/Rule等)を多く扱っている。
1981年
Golden Elegance

(2000年 製造終了)
【#31 Classic Regular】(2000年 製造終了)
【#33 Shimmer Regular】(2000年 製造終了)

1960年代に発売されたGold Filled
Shimmer
と名称は同じだが、
デザインは雲形から角ばったタイル模様へ
リニューアル。
 1976年に公式発売されたGolden Elegance3モデルのうち、
 #30と#32は1980年に製造終了。翌1981年に後継デザインとして
 #31 Classicと#33 Shimmerが発売された。
正式発売1年前の1980年製。
1982年
Scrimshaw
#359


(2016年 製造終了)

スクリムショウは1977年に1度発売された
 が定番化されなかった。定番化されたのは
 1982年から。
公式スクリムショウの発売年は1982年だが、上の公式スクリムショウは1979年製のプロト品。下は1981年製の前倒し製造品。
1982年
Pipe Lighter
#200PL


PipeLighterの発売年は1982年だが、
この写真のPipeLighterは1981年製。
1983年
Solid Brass
#254

#204
1983年
Black Elegance
#35

(2003年 製造終了)
 
1984年
Black Matte
#218
ZIPPO社カタログへの掲載は
1984年だが、実際の発売は1983年。
1985年
Vintage1937replica
#240
このモデルから製造年刻印に
ローマ数字が使われ始めた。


1950年代の赤白ストライプ箱を復刻した、
1937レプリカ専用箱
1986年
Camouflage
#219

(2000年 製造終了)
Camouflageの発売年は1986年だが、
この写真のCamouflageは1985年製。
クラシックなアーミーデザインのCamouflageは2000年に製造を終了したが、2001年からREALTREEデザインとして継承され、その後、2012年〜2013年の2年間のみグリーンマットとしてアーミー柄が復活した(型番#28330)。デザインはオリジナルと同じだが、表面はカラーイメージングという印刷法が使われており、質感はかなり異なる。
1989年
Collectible Series

(Presidential Series)

1989年から“Collectible Series”として、毎年 数シリーズが発売された。
発売初年度の1989年は“Presidential Series”、翌1990年は“Wild West Series”、
1991年は“Civil War Series”、“Fabulous 50’s”、“Super 60’s”。
1991年
Toledo

(1998年 製造終了)
#354 Toledo Brush Finish Chrome

1991年製

#354G Toledo Brush Finish GOLD Plate

1991年製

1991年に発売されたエッチング&ペイント仕上げの初代Toledo。Toledoの名が冠せられているが、スペイン トレドの伝統工芸「象嵌細工」の技法が使われているわけではなく、デザインがトレドの象嵌細工風というもの。#200ベースの#354(左上)と#200Gベースの#354G(左下)の2モデルが発売された。下は発売時のセールスシート。







#247 Toledo Octastar

1994年製
1994年に発売され、1996年までZIPPO社カタログに
掲載された純正Toledo。
上の、デザインだけがToledoのものとは異なり、#254Bをベースに象嵌細工を施したプレートが貼られている。
上の#247 Octastar、右上の#246 Don Quixoteに加え、
#245 Matador、#248 12 Point Starの計4モデルがあった。
右は発売時のセールスシート。
#246 Don Quixote
正式発売1年前の1993年製。

DeAGOSTINIのジッポーコレクションで復刻されたDon Quixote ラ・マンチャ #21126。

#522 Black Tie Toledo Majestic Eagle

1995年製
1997年からは加工ベースがブラックマットに変更、Black Tie Toledoに改称され、新デザインで10種類が発売された。
#542 Black Tie Fierce Guardian

1998年製
1998年、同じデザインのまま加工ベースが#254Bに戻ったが、名称から「Toledo」の文字は外れ、この年を最後に製造終了となった。
1992年
Midnight Chrome TM

(2000年 製造終了)
#M250 High Polish


 2001年のBlack Ice発売に
 伴い製造終了

#M352 Venetian
Midnight Chromeの発売年は1992年だが、上のMidnight Chromeは1990年製。表面に刻印されている“ZIPPY”はZIPPOのキャラクター(左下)。右下は更にそのオリジナル?(1961年製)
1992年
Silver Plate

(2008年 製造終了)
#100 High Polish Silver Plate
  所謂“銀メッキ”だが、
「SILVER PLATE」の刻印が
入ったのは1992年から。

#102WG Silver Plate with Gold Inlay Diagonal Patterns
 1992年4月が製造開始月
発売時の型番は#100。
その後2001年に1度カタログ落ちしたが、
2002年に#113ブラッシュモデル、
#114ハイポリッシュモデルの
2モデルで再発売。

下箱には“Silver Plate”のタグが付く。
#33S Shimmer Silver Plate
上のモデルから遅れて1994年公式発売。
2000年に製造終了。
1993年製刻印のものもある。
#590S Leaves Silver Plated
2000年に新製品としてZIPPO社カタログに
掲載されたが、翌年Silver Plateシリーズが
一旦販売終了したため、1年しかカタログに
掲載されなかった短命モデル。
 2000年2月〜12月の間、ZIPPOのボトム刻印にはローマ数字と西暦が
 一緒に刻印される所謂ミレニアム刻印が採用されるが、レギュラーサイズの
 Silver Plateシリーズにはミレニアム刻印が採用されなかった。
 上のLeavesは2000年3月製だが、従来と同じ刻印のまま。
上はカタログ掲載1年前である1999年製の同モデル。発売年のカタログに掲載するためには、前年のうちにカタログ掲載用の写真を撮影する必要があるため、基本的に正式発売1年以上前の製造年刻印を持つモデルが存在することが多い。下はさらに1年前の1998年刻印。
#114 High Polish Silver Plated
2000年まで型番#100として販売されていたHigh Polish Silver Plateは、2001年に一旦カタログから消え、2002年に#114の型番で販売再開。2000年時点のカタログ掲載価格は$19.95、再開後の2002年は$22.95。因みに、その間スタンダードな#200やSterling Silverの価格は変更されておらず、銀相場も安定していたことから、1年間のカタログ落ちの目的は値上げだったか?

#113 Brushed Silver Plated
2000年まで販売されていたSilver PlateシリーズにはBrush加工のタイプはなかったが、Silver Plateがカタログに再掲載された2002年にラインナップに追加された。カタログ上は2001年は休止のはずだが、最初期の製造年刻印は2000年となっており、実際には#114も含め休止されていなかったようだ。


左の2000年10月製Silver Plate2品は、
上画像の外箱に入っており、そのタグシールの型番は#113、#114。
1994年
Antique
#121 Antique Silver Plate

#201 Antique Brass

#301 Antique Copper

#141 Vintage Antique Silver Plate

#241 Vintage Antique Brass

#341 Vintage Antique Copper

いわゆる古美仕上げ。日本では1980年代から国内加工品として作られていたが、ZIPPO社から公式発売されたのは1994年。仕上げの違いで3タイプ(Silver Plate、Brass、Copper)、ベースモデルの違いで2タイプ(#200CB、Vintage系)、それらの組み合わせで6種類が発売された。1995年製造終了。
 #121:Antique Silver Plate        #201:Antique Brass       #301:Antique Copper
 #141:Vintage Antique Silver Plate   #241:Vintage Antique Brass  #341:Vintage Antique Copper
 (ZIPPO社カタログとセールスシートで名称が異なっている。上記名称はセールスシートのもの。)
上の6種類は1995年に製造終了となったが、翌1996年にはベースモデルをフラットボトムに変更し、Antiqueシリーズとしては継続して製造された(#121FB、#201FB、#301FB)。という流れにZIPPO社カタログ上ではなっているが、実際にはフラットボトムのAntiqueも1994年頃から製造されていた。
但し、日本加工の古美仕上げはフラットボトムが大半なので、USAオリジナルとの区別はつきにくい。
フラットボトム化後の3タイプのうち、#301FBは2010年に製造を終了したが、その後、2019年に復活している。
#121FB Antique Silver Plate

#201FB Antique Brass

#301FB Antique Copper

1996年
Black Crackle

#236
1994年のCollectible of the Yearモデル
(D−DAY)
としてBlack Crackleが復刻された
2年後の1996年、定番モデルとして#236
が発売された。
 
1996年
Two-Tone
Gold and Silver

(1997年 シリーズ終了)
【#217 Two-Tone Cameo】(1999年 製造終了)

1996年製

【#502 Mr. President】(1997年 製造終了)

公式発売1年前の1995年製
1996年からラグジャラスなデザインを特徴とした3つのシリーズが発売された。
そのひとつがTwo-Tone Gold and Silver。ゴールドプレートをベースにシルバー
をあしらった6種のデザインがあった(#217、#501〜505)。
シリーズとしては1997年で終売となったが、#217 Two-Tone Cameoのみ
Black Tieというシリーズの1つとして1999年まで製造された。


正式発売3年前の1993年製。
1990年代に発売されたTwo-Tone Cameo
の型番が、なぜ1980年代に発売された#218 Black Matteや#219 Camouflageよりも小さい番号なのか?
その考察はこちら
1996年
GOLD/SILVER

(1997年 シリーズ終了)
【#381 Titan One】(1998年 製造終了)

公式発売2年前の1994年製
上のTwo-Tone Gold and Silverシリーズ、下のREGENTシリーズと同時に発売
されたGOLD/SILVERシリーズ。Solid Brassをベースに、金銀のコンビネーション
デザインを施した金属プレートが貼られたシリーズだった。
4種類(#380〜383)が発売され、シリーズとしては1997年で終了したが、
上画像の#381(と#383)はBlack Tieシリーズとして1998年迄製造された。
1996年
REGENT

(1997年 シリーズ終了)
【#384 Midnight Stripe】(1998年 製造終了)

公式発売1年前の1995年製
上のTwo-Tone Gold and Silverシリーズ、GOLD/SILVERシリーズと同時に
発売されたREGENTシリーズ。Solid Brassをベースに、シックなデザインを
施した黒色の金属プレートが貼られたシリーズだった。
4種類(#384〜387)が発売され、シリーズとしては1997年で終了したが、
上画像の#384(と#387)はBlack Tieシリーズとして1998年迄製造された。
1997年
After Five

(1997年 シリーズ終了)
【#554 New Yorker】(1998年 製造終了)
上の3シリーズ発売の翌年に11種類のデザイン(#551〜#561)で発売された
After Fiveシリーズ。Solid Brassや#250をベースに、特徴的なデザインを施した
金属プレートが貼られたシリーズだった。シリーズとしては1年のみで終了したが、上画像の#554(と#555、#556)はBlack Tieシリーズとして1998年迄製造された。
1998年
Black Tie

(2001年 シリーズ終了)
【#658 Golden Weave】(2000年 製造終了)
上に掲載したTwo-Tone Gold and Silver、After Five、Toledo系などの各シリーズは、1998年にBlack Tieという1つのシリーズに統合された。統合翌年の
1999年、Black Tieシリーズのオリジナルモデルとして発売されたのが
#658 Golden Weaveである。そのほか3モデル(#660、#661、#659)が同シリーズとして発売された。このGolden Weaveは下に掲載したGold Platedとは異なるシリーズだが、れっきとしたGold Platedモデルである。
2002年
AFTER HOURS

(2003年 シリーズ終了)
【#705 Carved Floral】(2003年 製造終了)
上に掲載したBlack Tieシリーズは、2002年にAFTER HOURSというシリーズ名に変更。その際、新たに発売された7モデルの中の1つが#705 Carved Floralである。このモデルも下に掲載したGold Platedシリーズではないが、Gold Platedモデルである。金属プレートを貼り付けるという手法ではなく、直接ボトムケース表面にかなり凹凸のあるデザインを施している。厚みのあるARMORではないのに凄い!
1998年
Rose Gold

(2001年 製造終了)
#200RG Brush Rose Gold
銅と金の合成液によるメッキ。
Solid Copper発売に伴い製造終了。

#250RG High Polish Rose Gold

#230RG Vintage Brush Rose Gold
Rose Goldの発売年は1998年だが、
この写真のRose Goldは1997年製。

Solid Brass等に装着されている金メッキ
インサイドユニットとは異なる、Rose Gold
専用のメッキが施されたインサイドユニット。
RoseGoldの製造終了後、若干色味を変更してSolidCopper用のインサイドユニットに転用された。
2001年
Satin Chrome
#205

ZIPPO社カタログに
#205 SatinChrome
として掲載され始めたのは
2001年。
Collectible of the 20th Centuryとして1999年に発売された“Our Century”で公式に採用されたSatin Chromeだが、実際にはそれ以前から製造されていた(上は1997年製)。
2001年
Street Chrome
#207

研磨石により表面に独特の
傷をつけたバレル加工。
公式発売年は2001年だが、上のStreet
Chromeは1999年製。バレル加工を含め、表面加工の技術は日本が先行していた。下はバレル加工後ニッケルメッキで仕上げた1997年製の日本加工品。
1999年
Western Floral
#361G

(2001年 製造終了)

Gold Platedモデルの終焉に向けた
ラストスパートの皮切りとなったモデル。
このモデルが発売された1999年から
純粋なGold Platedシリーズが終売になる
2003年までの5年間に以下の5モデルが
発売され、そして消えていった。
 
2000年
Stripes&Flowers
#591G

(2001年 製造終了)

下のCeltic Designと同時期に発売された
バカボン風デザイン?のGold Platedモデル。
2年で製造終了。
 
2000年
Celtic Design
#37

(2002年 製造終了)
1977年に1年だけ製造された初代Scrimshaw Outriggerと同じ型番#37を付与されたGold Platedモデルとして2000年に発売。同年に製造終了した
GoldenEleganceシリーズの後継品という位置付けで発売された。近未来的な幾何学模様が特徴の美しいモデルだったが、一連の金メッキモデル製造終了の流れの中で、2002年に終売となってしまった短命モデル。 
 
2002年
Gold Grill and Bars
#38

(2003年 製造終了)

上のCeltic Designと同様、初代Scrimshaw Schoonerと同じ型番#38を付与されたGol
d Platedモデル。こちらも一連の金メッキモデル製造終了の流れの中で、2003年に終売。
公式発売1年前の2001年製。
2002年
Carved Diamonds
#39

(2003年 製造終了)
ZIPPO社から公式発売された最後のGold Platedモデル。当時の価格で
$79.95と、スタンダードな#200の約6倍の価格。この発売により、
1976年に#30、#32、#34の3モデルで発売されたGolden Eleganceの
後継となるGold Plated(#37、#38、#39)は出揃った。しかし、翌年には
製造終了となり、これ以降純粋な金メッキモデルは2016年の#29265まで発売されなかった。
上は、公式発売1年前の2001年製。
2003年以降に製造を開始されたZIPPOの新製品に付与される型番は基本的に5桁になる(2004年発売Sterling Silver Armor#26、#27除く)。1段上のGold Grill and BarsとこのCarved Diamondsは2桁の型番が付与された最後のモデルでもある。
2002年
Gold Dust
#207G

(2020年 製造終了)
型番が示す通り、#207 Street Chromeのゴールド版。2001年のCollectible of the Yesr“Hollywood's Leading Light”のベースモデルとして発売され、その後定番となった。
 
2002年
Black Ice ®
#150
新発売時の下箱には
“New Black Ice”
のタグが付いている。
公式発売1年前の2001年製。
2002年
Solid Titanium
#110

(2006年 販売終了)
2002年に正式発売されたSolid Titaniumは
2001年3月製が最初期。
“Solid Titanium Case”のタグ付き専用箱の中には説明書が入っている。外スリーブ付。
2003年
Spectrum
TM
#151
ZIPPO社カタログへの掲載は2003年
からだが、2002年1月製が最初期。
 
2003年
1941Replica
TM
#1941
ZIPPO社のUSAカタログには2003年から掲載された1941 Replica。伊藤商事やマルカイのカタログではそれより1年早い2002年から掲載。製造年月が打たれた最初期のボトム刻印は2001年6月製だが、それに先駆けてJT社が2001年4〜6月に行ったHOPEのキャンペーンで世界で初めてリリースされた。

1930年代後半の銀箱を復刻した、
1941レプリカ専用箱
1941Replicaのボトム刻印
【2021年2月〜】

「PAT.2032695」の刻印がなくなり、
「1941 REPLICA」
に変更された。
2004年
Iron Stone
TM
#211
鉄のような素材感を表現したIron Stone。
定番モデルとして継続販売中。
左の2つは、5桁の型番ルールになった2003年以降に製造された数少ない3桁型番のモデル。既存モデルのバリエーション追加として3桁型番が引き続き使われたものもあったが(例:230番台でバリエーションを展開していたマットシリーズから2006年に発売された#238 Pink Matteなど)、実質的にはこの2モデルが最後の3桁型番モデルである。(下の#161や#167も3桁型番だがこれらは2003年以前から製造されていた)。 
2004年
Terra Cotta
#227

(2005年 製造終了)
名前の通り、赤土の素焼き感を表現した
Terra Cotta。上のIron Stoneと同時発売されたモデルだが、こちらは2005年に製造終了。
2004年
Solid Copper
#161

(2009年 製造終了)





“Solid Copper”のタグが付いた下箱と
Copper専用の取扱説明書。
Solid CopperがZIPPO社カタログに掲載されたのは2004年からだが、それに先駆け、2003年のUSAマールボロキャンペーンで採用された。マルカイ、伊藤商事のカタログでは2003年から掲載。実際には
2002年から販売されており、最初期の
ボトム刻印は2001年12月製。
2005年
ARMOR
®
#167系 High Polish Chrome
2002年5月が製造開始月。それ以降のアーマー用ボトム刻印とは®マークの位置等、幾つか異なる点がある。詳しくはこちら
ZIPPO社USAカタログの掲載は2005年から。

#168 Brushed Brass

下箱には“Heavy Wall Armor Case”のタグが付く。

ARMORのボトム刻印
【2002年試作?】

市販開始前の試作ボトム刻印? Zippoロゴのサイズが他のレギュラーZIPPOと同じ。この刻印パターンではZippoロゴの上部がボトム枠ぎりぎりになってしまう。そのためか、市販開始時のアーマーのZippoロゴは、他のレギュラーZIPPOより小さくなっている。
【2002年最初期】
【2002年〜2015年】
 【2016年2月〜】

2016年2月、アーマーマークが右端移動。®マークも付いた。それにより、®マークが2個打刻されたボトムになった。
2008年
Bottomz Up ®
#24383


(2016年 製造終了)
リッドとボトムに刻印が打たれている。WW2時代のエラー品の仕様を正規品化した。
2009年
1935Replica
TM
#1935
 ZIPPO社カタログへの掲載は2009年から
だが、日本での発売は2007年12月。
1940年前後のウィンディ箱を復刻した、
1935レプリカ専用箱

D 07(2007年4月製)が打刻された、
市販開始前の試作ボトム刻印
 市販開始最初期の刻印は2007年8月製
2016年

#29265
 2006年の#250Gを最後にZIPPO社のカタログからGold Platedモデルは姿を消していたが、2016/2017 Choice Catalogで
 10年ぶりに復活したGold Platedモデルがこの#29265。2年後の2018年には定番モデルになっている。
 Gold Platedモデルが多数販売されていた2000年代前半までと異なり、この#29265以降のGold Platedモデルは
 Armorをベースに360度Multi-Cutを採用した高価格ラインという扱いになっている。
2019年
Antique Copper
#301FB


(2021年 製造終了)
 2010年にZIPPO社カタログから姿を消した
 Antique Copperだったが、2019年に定番品
 として復活。2022年のSolid Copper復刻
 より再び製造終了。
定番品として復活する2年前、
2017/2018のChoice Catalog(ZC17)
掲載された。マールボロのキャンペーンにも採用され、正式に
定番ラインに戻った。
Lighter Inserts

2020年
#Z8A19
#Z8B19
#Z8C19

2022年
#Z8A20
  オイルを使用しない新しいZIPPO用インサート。2020年、ブタンガスを燃料にしたButane Lighter Insertとして
  「Single Torch」「Double Torch」2種と充電式の「Arc Lighter Insert」の計3種が発売。燃焼方式はいずれもターボ式。
  2022年にはブタンガスを燃料にしつつ燃焼方式をフレイム式にした「Yellow Flame」が発売。
  2023年12月、Double Torchはカラー3色追加、Yellow Flameはカラー1色追加。
  1935レプリカとスリムには挿入できない。保証期間は2年(ZIPPO社の伝統である永久保証は付いていない)。
Butane Lighter Insert Arc Lighter Insert 
型番 Single Torch
(#Z8A19)
Double Torch
(#Z8B19)
Yellow Flame
(#Z8A20)
#Z8C19 
発売年 2020年 2020年 2022年 2020年
外観
着火部
燃料 ブタンガス USBから充電
(所要時間は1時間)
満タン時の使用回数 100回 60回 125回 40回
充填可能回数 10000回 300回
着火ボタン
フリントとフリントホィール
で着火

1秒以内にボタンを
2回押して着火
充填部
フリントスクリューを回して
フリントを交換

充電はUSB TypeA→Micro USB TypeB (ケーブル付属)
火量調整 不可 不可
カム
カムの跳ね上げは板バネ式ではなく、1930年代に採用されたコイル式
保証書
保証は永久保証ではなく、購入から2年間
2022年
Solid Copper
#48107


(2022年 製造終了)
史上初の黒メッキインナーと銘打たれているが、2000年に日本のアパレル
ブランドPherrow'sの企画で黒メッキ
インナーは既に制作されている。
2022年6〜9月、試作モデルとしてZIPPO社サイト上で限定販売された、
Solid Copperの復刻品。<販売開始時のWEBバナー>
黒メッキされたインサイドユニットが装着されている。
2023年
Bimetal
#48694 Bimetal CB

リッドがSterling Silver、ボトムがCopperのハイブリッドZIPPO。

<2023年5月販売開始時のバナー>
 

#48695 Bimetal CT
リッドがCopper、ボトムがSterling SilverのハイブリッドZIPPO。上の#48694とは組み合わせが逆 (ボトム刻印の配置も逆)。
#48694は定番品だが、こちらは限定品。
2024年
Armor Solid Copper
#46171
2022年に復刻されたSolid Copperの
アーマー版。ボトム刻印は2023だが、
実際に販売が開始されたのは2024年7月。

<販売開始時のWEBバナー>
黒メッキされたインサイドユニットをアピールするためにリッドが半分開いた状態で化粧箱に収められている。銅は空気中の酸素と反応して酸化→変色してしまうため、保管する際は密閉できるOPP袋(クリスタルパック等)などに入れておくのが一般的と思うが、この化粧箱の状態ではそれは難しい。ZIPPO社には銅製ZIPPO用化粧箱の仕様について再考してほしい。

本ページでは、基本的にZIPPO社カタログに初めて掲載された年を発売年としている
(発売初年度物)
First Year